萌えアニメってなんだろう
がくえんゆーとぴあ まなびストレート!がオモシロイ - 吉田アミの日日ノ日キ
「まなびストレート!」がどんどん面白くなってきている感じがあります。最初のほうはイマイチこなかったのだけど、4回目からはチェックしてます。
しかしこのアニメの絵柄といったらぷにぷにしまくりで、高校生と言いつつ「苺ましまろ」の小学生たちと並べても年齢的には変わらないんじゃないかという感じがします。基本的にロリキャラという属性は「萌え」の為の設定であると考えれば、このアニメは「萌えアニメ」という事になるのでしょうか?
多分色々反証があると思います。僕も「まなびストレート!」は単なる「萌えアニメ」ではないと思います。
上のサイトでも言われている通り、「まなびストレート!」には面白い設定がある。
時は2035年。少子化が進み、価値観の多様化もさらに進んで、高校に進学せずに働きに出ることがカッコイイとされるような時代となり、生徒数の減少で廃校の危機に立つ学校が多くなっていた。
という部分なのですが、これはネオリベラリズムへ傾く現代への問題提起です。オタク作品、「萌えアニメ」として見せながらも、実は結構しっかりしたテーマが隠されている。
確かに高校や大学なんて、就職したときに活用できる知識なんてほとんどなくて、ネオリベ的合理性で考えれば必要ないですよね。物事を体系的に考える力を養う、と言えば聞こえはいいけども、そんな事よりプラグマティックな現場の知識のほうが金になります。
では「テーマ」がないのが「萌えアニメ」なのか?
そういわれると難しいですね。じゃあ「あずまんが大王」や「苺ましまろ」や「ぱにぽにだっしゅ!」は「萌えアニメ」なのか?と言うことになる。じゃあギャグアニメは除外するのか、となると「まじぽか」とか微妙な感じの作品が思い出されます。
おそらくは視聴者が何を重視して視聴するかという部分が重要なのであり、これまた個人が1作品を「萌えアニメ」と普遍化して考えるのは不可能な気がしてきました。例えば「エヴァ」や「ハルヒ」はキャラに萌えるタイプの視聴者とそれ以外の部分を楽しむ視聴者が両方いると思うんです。「まなびストレート!」もそうだと思います。
でも「ゼロの使い魔」は「萌えアニメ」だよね?と敢えて議論を蒸し返してみる。
こう考えると、「萌え」の観点からアニメを分類したときに3つの類型に分けられます。
- 「萌え(ない)アニメ」
- 「攻殻機動隊」「妄想代理人」「灰羽連盟」「巌窟王」「無限のリヴァイアス」「ノエイン」「エルゴプラクシー」
- 「萌え(る/ない)アニメ」
- 「あずまんが大王」「苺ましまろ」「ぱにぽにだっしゅ!」「AIR」「kanon」「R.O.D」「フルメタル・パニック!」
- 「萌え(る)アニメ」
- 「ゼロの使い魔」「となグラ」とか?何か書きすぎると怖い。
でもまあコレも偏見かしら。萌えに特化して内容が無いって言ってるようなものだものね。内容があるかどうかなんて見る人それぞれ違うわけですから。
あと、もっと細かく「萌え(ない/る)アニメ」も加えるべきかもしれないけど、どんどん考え出すとアタマが訳の判らないことになるので、置いておこう。