アニソンは痛い、でも痛くないアニソンは物足りない

http://www.heiwaboke.com/2007/02/post_718.html

はっきり言って、イタくなければアニソンの意味はないと思います。

すいません、言い過ぎました。

僕が思うにアニソンをアニソンたらしめる要素は二つ。イタさと作品に対する愛着です。楽曲の良さは考えません。もちろん好きになる要素としてはあるんですけど。

例えば最近FLOWとかなんとかやら、色々アニソンを歌うJ−POP歌手がいますね。これは別に今始まったことでもなんでもないですが。でもアニメとの関わりが薄いアニソンであり、J−POPと変わらないイタくない歌ならば、アニメの主題歌であるという事を除けばそれはもうJ−POPな訳です。それはアニソンとして弱いのではないか。

アニソンのイタさは異常。でもだからアニソンに心惹かれるものがあるです。「こんな歌聞いてるやついねーよ」って感じが面白い。例えば「撲殺天使ドクロちゃん」。『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー』ってなんだよと、ただただキモい意味不明のOPですが、これがウケるのはただただキモくて意味不明だからです。歌のよさなんてのは関係ない。まあこれは僕はそんなに好きじゃないですが。

アニソン好きのオタクもイタさに気づいてない人はそういないんじゃないでしょうか?ホントに楽曲的に優れていると暑苦しく薦めてくるアニソン好きもいるか。こういうのは僕はあんまり弁護したくない人たちですかね。ベタ過ぎなんですよ。でも大体の人はイタいのを承知の上で、それを楽しんでいると思います。古き良きオタクの作法ですね。

ていうか普通の人だって子供の頃に見たアニメの曲なら歌いますよね。「ドラゴンボール」とか「幽遊白書」とかさ。そういう時の気持ちって別に最高にその曲が良いからと思っている訳じゃなくて懐かしいからとかアニメが好きだったからとか、そんな理由のはずです。それを考えて、敢えてアニメの歌を歌う一般人とオタクの間に見受けられる違いというのは「アニメを見る量」だけなのではないかという感じもします。アニソンオフにしてもアニソン縛りが面白いから面白いという感じもします。

話は変わりますが、アニソンとしての狂いっぷり、アニメとの関与の強さ、ついでに楽曲の良さ。これを全て詰め込んだのが「Neko Mimi Mode」だと思われます。

作曲した人はこの前も書いたけど、有名な海外の作曲家さんで有名ブランドのファッションショーの音楽を手がけていたりするひとで、ほんでオタクなんだそうです。ジム・オルークなんかもオタクだよね。

このアニメ製作会社のOPは本当にセンスが良いです。前紹介した「ぱにぽにだっしゅ!」のOPもそうだしねえ。

まあアニソンっていうのはOPとしての映像と一緒に流す訳だから映像が良いと印象も良くなります。まあこれはアニソンの評価ではなくOPの評価の話になりますが。

結局何が言いたいかというと、アニソンはキモい。キモくなければアニソンの意味が薄くなる。でも良い曲もある。しかし良い曲を探す為にアニソンを聴くのは違うと思う。アイドルの曲を聴くのは名曲を探すことでなく、聴くことでアイドルを感じることにあると思うけど、アニソンもそれに近い。そんな感じです。棲み分けをきっちりしていれば批判することもないのに。

ちなみに僕が一番かっこいいと思うアニソンは「Z・刻を越えて」です。安っぽいのにカッコイイ。これはアニソンでこそ為せる技。悲しいことに映像がないけど。オシャレ部門は「ぱにぽにだっしゅ!」です。中毒性があるのはキングゲイナーです。

カラオケに行ったときデジコンの履歴にアニソン入りまくってる確率がえらく高いんですが、僕だけでしょうか?