祭メモ(多分)3

ばっちゃを殺した跡に死体に打擲を加えるシーンがありまして、原作では○○がいかに激しい怒りを持っていて、いかにアブない精神状態にあって、それは何故なのか、そういうことが描かれるシーンなのですが、これまた削除されていました。

思うに結構修正点があるわけですが、修正されることで問題ないシーンもあればそうでないシーンもあるように思います。たとえばさとこが全裸になるシーンなどは別に必要はありません。あれはきっと趣味だ。しかし、過激な表現は控えるという単純な理由でシーンを削除するのはどうかと。というか17歳未満対象でもそれっていけないの?って感じです。例えば青年雑誌なんて年齢制限はないですけど、かなり過激なことも書いていますよね。性表現の規制だって殆どありません。別にマンガだけに限らず、小説だってそうです。むしろ小説なんかの方が残酷表現が何の規制もなく描かれているし、年齢制限もない。

例えばテレビならば規制するのはわかります。テレビとは無料で見れるもので、電源を捻れば(古いか)誰でも番組を見ることが出来ます。タダですから何となく流す。視聴者は払うべき対価もないわけですから明確な動機を持って番組を見ている人ばかりでない。ということから万人が見るという前提で番組は作られなくてはなりません。深夜以外は。

しかし「ひぐらしのなく頃に祭」はゲームです。高いお金を払って買うものです。プレイしたいと思った人の手元にしか渡りません。パッケージの裏には「惨劇に、挑め。」のコピー。年齢制限もあることからその内容を窺い知る事が出来ます。

なのに何故、こうも過敏なまでの対応をしなくてはならないのでしょうか。僕には良くわかりません。

http://d.hatena.ne.jp/KampfGr_Zbv/20070308#p2
少しコメント引用。

『一般ユーザーのクレーマーとプロのクレーマーは全く別ものですからね。
女性の職業関係の呼称や差別関係は特にヤバイので修正してあたりまえ。
他の部分もあやしいところも修正されて当然んでしょう。
原作のいいところが、とかこんな細かいところ、とか他人事だから好き勝手言えるだけですね。』

具体的にクレーマーという存在はどのようなものなのでしょう。というか仮に修正ナシで世に出したとして、どのようなリアクションがあったのでしょう。そしてそれは絶対に屈服しなければならないことなのでしょうか。不適切な表現があるといって発売禁止になったりするでしょうか?こればかりは実態がわからないので謎です。

例えば部落問題などについて書いたとしたらそちらの筋の人が出てきて金銭的な賠償なんかを要求したり、そういう事が具体的に行われるのでしょうか。しかし別に本作が部落差別を広げ差別を教唆するものでないことは明らかです。司法の場でもそうそう負けないでしょう。

つまりメーカーはそういう事態がメンドクサイのではないか、という事になりますよね。つまり日和っちゃってると、そういう批判になる訳です。

では、ここまで大人の事情によるしがらみが関わる作品をどーしてわざわざコンシューマ化したのか。そこら辺を照らし合わせると、これまたユーザーの事なんて考えていないメーカーの姿勢も見えてくるのではないかという気がします。そもそも純粋な社会正義をなすためにクレームをつけるクレーマーっていうのがどれだけいるのか。もしそんな生き方をせざるを得ない精神を持ち合わせた人間であるならば、一個のゲームについてギャンギャン怒鳴りたてるような事ではとどまらない筈です。というか日本でいきていけない筈。

ちなみに僕は何もわかっていないただのバカなので、メーカーを正当に擁護できる理由があるとしたら、反省しなければなりませんね。バカ正直に言えば上のコメントのように最初からつまらなくなることが分かっているのなら、そもそもコンシューマ化なんてしなければよかったじゃないかと思うんですが。実際どうなんだろう。