アニメ日記

精霊の守り人
作画やアニメーションに関してはすごくクオリティが高いのだけどやっぱり話の動きが小さく、今のところ「追われる→逃げる」という言ってしまえばそれだけの話。今回の話もそんな感じだったのだけど、いくつか腑に落ちない部分があって、谷間に落ちた二人の身柄をあれだけの人員を割いた山狩りを行っていた中央(?)が押さえられなかったこと。あれは手間さえかければ押さえられたはず。何故なら二人は結果的に助かって、戻ってきているのだから。ましてや決定的に死んだということにしてあそこまで大事になっている。
それともう一つは落ちた二人が無事だったことについての理由がないこと。普通ならあんなところから落ちて二人とも助かるというのはちょっと不自然だと感じました。来週あれがカモフラージュだったという事で、その説明があるとフォローとして納得できるんだけどどうなるんでしょう。
I.Gで監督・脚本も同じということなのでどうしても攻殻の延長で見てしまうのがいけないのかも知れませんが、雰囲気も堅い感じで作られているので、そこら辺は曖昧にしてしまうとどうだろうか。ただでさえテンポが速いとはいえないので、話の細部には凝って欲しいと思います。

大江戸ロケット
これは面白いですね。今期のストーリーモノとしては一番面白いかも。話に動きもあるし伏線もたくさん張っていて次回が気になる作品です。絵柄なんかが子供っぽいので後回しにしていましたが、結構流血沙汰があったりアニメ制作ネタがあったりと、大人も楽しめるないようだと思います(それでいて子供も楽しめるであろうところが素晴らしい)。見ていて退屈をしないというのは非常に良いことだと思います。

という事で、思うにアニメっていうのは時間が制約されるメディアです。本は気が向いたときに読んで、気が向かなかったら読むのをやめればいいのですが、帯アニメというのは20分そこそこブラウン管の前でじっとしていなければならないので、飽きてしまったり退屈だと感じてしまうアニメは時間を拘束するという前提を鑑みると、どうしても魅力を損なってしまう。いかに見てて退屈しないか工夫するというのはアニメを作って頂いている人には求められるのではないでしょうか。少なくともいち視聴者としての僕はそこは求めたいなあ。

攻殻機動隊にしても基本的に一話完結なので情報量も多く、むしろついていくのが大変と言うぐらいだったし、話がまたがっている後半部分は非常に疾走感があって楽しかった。

ストーリー(脚本)が面白いというのは勿論最高レベルで重要なことですが、そのストーリーを如何に魅力的にアニメに落とし込むかというのもやはり重要なのではないでしょうか。

素人が偉そうに言うのは気が引けるのですが、まあ素人なりの意見という事で。