久米田先生
痛いニュース(ノ∀`) : 【漫画家】 江川達也さん「久米田は批判だけしか能のないクズ」 - ライブドアブログ
僕は中学生の時に「かってに改蔵」で久米田デビューして以来のファンです。多分僕の性格は多感な思春期に「かってに改蔵」に触れてしまったことで捻くれてしまったとは思いますが、僕がもとよりそういうものに惹かれる性向の持ち主であったと考えれば、遅かれ早かれ今のような性格になってしまっていたと考えられるので、別に恨みも何もないし、勿論今でも「さよなら絶望先生」の次号を楽しみにするファンです。
この江川のおやっさんの批判は
- 「批判だけしていて自分の力が無い漫画家」
- 「その顔の醜さゆえにメディアに出ることが無い漫画家」
というモノですが、普通に考えてどちらも的外れなのではないかと思います。
まず「批判だけしていて」という部分。
本当に「批判だけ」をしているならこんなに人気の作家になれるでしょうか。批判なら誰でも出来ます。久米田先生はその批判を笑いに転化できる才能が優れているから広く読まれているのではないかと思います。そもそも批判するにしたってそれをお家芸としているのは半端じゃないほどの知識があるからで、その時点で誰でも出来ることではないですよね。仮に「批判は笑いにしやすい」という反論が来るのであれば、僕は久米田先生の才能を批判だけとは思っていないと言います。だってギャグも面白いじゃん。つまり「力が無い」というのは主観的な判断であり、まあ大の大人がこんな事をテレビで断言してしまうのは如何なものか、とか。
あと「顔の醜さ」についてですが、「お前に言われたくねえよwww」というのはぐっと喉元で止めておいてですね、別にブサイクじゃないんですよ、久米田先生。「かってに改蔵かってに研究しやがれBOOK―公式ファンブック」にグラビア載ってたから間違いないって。福本信行先生や荒木飛呂彦先生の様に男前ではないにしても、極めて普通のレベルです。ちょっと東浩紀さんに似てるような気もしますね。
↑福本先生
↑荒木先生
↑久米田先生
まあ別に僕は顔の美醜とかどうでもいいんですがね。ていうか漫画家がメディアに出ないのは普通だろ。
何が一番気分が悪いかと言えば、マジで批判してるっぽい所なんですよね。やっぱオトナになってマンガなんかで稼いでる人間がマジになっちゃってどうするんだという気がするんです。
やっぱマンガって文化度ランクみたいなのがあるとしたら下のほーに申し訳なさそうに座っている感じなのであって、僕はマンガが好きだけどもそれでいいと思う。やっぱだからこそ気楽な娯楽であって、それがマンガだと思うんです。だからそんなマンガ家が一端の文化人の如く同業者を批判するって言うのは、みっともないと言うか傍ら痛しというか。
僕は久米田先生の「もーなんだっていいよ、どーでもいいよ」って感じが非常に好きで、決してマジにならない様に見えるところが好きなんです。それがキャラ作りや演出の一環であれ、完全に隠されているから好き。やっぱいい大人がマジになっちゃ負けなんですよ、マンガぐらいのことで。
僕は久米田先生のマンガを栄養に育ってきたので、久米田先生が批判されているのを見てマジになってしまいました。今度は久米田先生の作法も覚えたいところですね。
最後に久米田先生の御言葉の中で僕の心の最奥に残っているものを紹介します。
「好き勝手生きたって疲れるんだよ。」
(「かってに改蔵」17巻 カバー裏より)
- 作者: 久米田康治
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/03/18
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