言い訳も

言い訳も、みんなが同じ言い訳をすれば真実になると思いました。

まあ、こんな事は誰もがわかっていることだろうから改めて言う必要もないかもしれないけども、心の奥では分かっていても、浅いところではわかっていない人も多いと思います。

例えば、地球が回っていることも丸いことも誰もわからないけれど、みんなが言っているから真実になりますよね。事実、昔は地球が亀に乗ったでかいゾウやらなんやらの動物に支えられていた時代もあった訳です。

だからエロゲの文化的価値が高いとか、そう思う人が多くなければ真実にはなりません。小説が無条件に文化的価値の高い高尚なものだと言うのが真であるのは、みんながそう思っているからです。サブカルがオシャレなのはみんながそう思っているからで、そう考えるとサブカルってサブとか言ってる割に大衆迎合的だよなあ。

エヴァだって昔は完全にオタクアニメでした。でもうっかりはまってしまった人は「でも心理学とかの要素も入ってて興味深いんだよ!」とか「聖書の話とかと絡んだ世界観が面白いんだよ!」とか「主人公の描写が現代的でいいんだよ!」とか「ベッドシーンとかあってオトナのアニメなんだよ!」とか言い訳をしてきました、その度「何必死になってんの?キモい」と思われながら。でも沢山の人が見るようになったことでサブカルチャーだと再解釈され、エヴァの魅力は正当なものとして受け入れられるようになりました。その魅力とは以前、オタクだと罵られていた人たちの言い訳となんら変わらない物だった訳です。(そして萌え層が分離して「オタク」に。)

よーするに何が言いたいかというと、人にオタクコンテンツを薦めようと思っても一般的にオタクにネガティブなイメージを抱いている限り、そうそうやってくれません。エヴァ放送当時より、今エヴァを薦める方が100倍楽です。電車男にしても

電車男2ちゃんねるの話?イヤだよ、キモイ」

「本が出た?じゃあまあそこそこ面白いのかもね。興味はないけど」

「映画化?凄いじゃん。もしかしたら本当に面白いのかもね」

「ドラマ?もちろん見てるよ。ログもネットで読んじゃった」



とかそんな事もあったんじゃないかと想像。

僕たちオタクは気づいたらオタクになっていたのであって、すすんで悪いイメージに自らを同化させた人っていないと思います。だから何かを薦めるのであればジワジワハードルの低いところから攻めないといけません。この間も言ったように「ひぐらし」を薦めるときには同人ゲームという一般人には触ることする拒絶したいものより、マンガなどの一般的なモノから薦めるべき、とかね。(重複しますが心情的にはいきなり同人をすすめたいのですが)

友達のゼミの教授が有志のゼミ生を率いてアキハバラツアーを主催したそうです。その際にとらのあなの上の方の階を案内したそうですが、あまりのドぎつさに一人の女の子はショックを受けたそうです。うーん、まあそういう子もいるんだなあと思いつつ、しかしいきなり同人誌ってそりゃないだろって気もします。あ、これはちょっと違う話かな?

でもまあそんな事を考えました。

cf:http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/922556.html

Neko Mimi Mode」はアウトだろ、常識的に考えて・・・。

と僕は思うのだけど、シャネルやゴルチエのファッションショーに音楽演出なども担当する「Dimitri From Paris」が作曲したって言ったら受け入れられるのかな。