ワイルドマウンテン

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4巻が出たので買ってきました。

あんまりメジャーじゃないと思うけど、これが面白いんですよ。

主人公・スガスガヒコは中野区ワイルドマウンテンの町長になりますが、しょーもない見栄の為にウソをついてばっかりで人間的に尊敬できる人間じゃありません。でもそんな天邪鬼でプライドが高い人間だからこそ、周囲の純粋な人たちに触れたときの反応が新鮮で面白い。現実にこんな人間がいたら絶対ムカつくんだろうけど、本秀さんの描く絵だとまこともって愛すべき人間のように感じられます。「ひぐらし」じゃないけど絵柄って作風においてかなり重要なもんだと思いました。そりゃガモウひろしも小畑さんに漫画頼むよ。

ああ、それにしても神保さんの奥さんが可愛すぎてしょうがない。なんでこんな線の少ない絵なのに萌えまくってしまうのだろう。人間の脳って凄いよね。未亡人に反応してしまうのは「めぞん一刻」の管理人さんの影響か。

萌えといえば、最近買った「それでも町は廻っている」の嵐山歩鳥がかなりど真ん中ストライクでした。基本的にこういうギャグマンガのキャラクターっていうのが僕は好きで、「あずまんが大王」の大阪、「みなみけ」のカナ、「ラブやん」のラブやん、「マサルさん」のモエモエ、「かってに改蔵」の羽美と部長、「幕張」の桜井、「中退アフロ田中」のいんらん娘、古谷実の女性キャラクター全般と、挙げると枚挙に暇がありません。どういう訳か正統派の恋愛マンガとかはあんまり印象が残らないんですよね。ラブひなやアイズは普通に読んだけど、記憶に残るほどの萌えを感じたことはないですね。逆に最近大嫌いだったのが「ボーイズ・オン・ザ・ラン」のちはるです。あいつ死ねばいいのに。

でもこれらのキャラクターの要素は一括りには出来そうにないですね。にも関わらずギャグマンガのキャラという共通点があって好みがそこに集中している。何でだろう?

逆に考えるとヒロイン然と描かれているキャラクターが好きじゃないのかもしれません。基本的に恋愛をからめた設定は出来ればないほうがいいかもなあ。例えば好きなギャグマンガでもあんまり萌えないものもあって、「WORKING!」なんかがそうです。巷では伊波さんの人気がすごくあるらしいですが、はっきり言って僕には全然ない。なんでだろう、描かれ方が少女マンガチックだからか?作者も女性だしなあ。分からないけど多分そういうのが関係していると思われます。あ、マンガは普通に面白いと思います。

さっぱりした書かれ方が好きなんですね、多分。女性のマンガでも佐々木倫子さんとか森薫さんとかすごくさっぱりしてますよね。だから菱沼さんもエマも好きです。

あ、多分それだ。作者のあざとさが嫌いなんだ。仮に意図的でも上手に隠されてないと嫌なんだな。多分。

これはよく言う話なのだけど、「あずまんが大王」と「あずまんが大王 THE ANIMATION」の榊さんの描かれ方は違うと思うんです。原作は徹底的に外からの視線で彼女の薄幸を笑うのに対して、アニメではかなり彼女に同情的な書き方をしています。僕は言うまでもなく僕は原作の榊さんのほうが好きなんですね。

女性らしい内面とかいらないんですよ正直。女性なのに面白い、このギャップが堪らないんですよね。女性らしくないキャラが好きかといわれるとそれはどうか分かりませんが、ラブやんが自分の脇や足の裏をかいでいる姿に萌えたのは内緒です。