http://www.heiwaboke.com/2007/06/post_952.html
ひぐらしについの色々な批判。ここで見られることをまとめるとこんな感じでしょうか。

・「ミステリっぽくやってるクセにどんなオチだよ」
・「日常パートがイタい、キモい」
・「時代設定と物語の世界に整合性がない」
・「信者がイタい」
・「無理に辻褄合わせてる、設定は後付だろ・・・」

はい、なんつーかそういえるように感じるところもあればそう思えないところもある、って感じでしょうか。

・「ミステリっぽくやってるクセにどんなオチだよ」
僕は最初に人の手によるものかオヤシロさまの手によるか、という二項対立がちゃんと示されていたので超自然的な話が出てきたとしてもおかしくはないと思うのですか。「惨劇に挑め。正解率1%」というのは実にうまいと思いキャッチだと僕は思っていて、これに「ミステリっぽいけど、実際はメチャクチャで誰も読めないような(反則的な)オチですよ」ってのが表されているように思います。だって本当のミステリだとしたら正解率1%なんて自信満々に言えませんよね。

・「日常パートがイタい、キモい」
前半パートのエロゲ的日常シーンは当時ギャルゲ隆盛だった状況を逆手に取った戦略だと竜ちゃんが言ってたし、事実あのヌルい前半があるからこそ後半が際立つのは間違いないと思います。でもそれだけに終わらず、物語の終焉に近づきひぐらしの世界観に染まってきた頃に日常への回帰が欲されるのは長くプレイした日常パートがあってこそって気がするんですよね。エンディングの歌詞の「あの頃に戻ろう」っていう部分は日常パートがおろそかにされていては響きません。

・「時代設定と物語の世界に整合性がない」
まあ確かに最初にコスプレ喫茶が出てきたときは「エッ」って思いましたね。まあしかし正直言って僕からすれば瑣末な問題です。というかマンガ・アニメ全般において瑣末な問題です。そんな事言い出したらもっとデケー類似の問題を抱えた作品が沢山あるでしょうし。ナディアなんて見れない。

・「信者がイタい」
これに関しても別にひぐらしについてのみ言える事ではないです。というか問題はこの発言をするほうで、類似の発言に「業者乙」「また〜〜厨か」などがあります。好きな作品を賞賛するだけでアンチが反応してくるのでこれは特に相手にしない。

・「無理に辻褄合わせてる、設定は後付だろ・・・」
これは人の感じ方それぞれですね。僕はそう感じられるところもあればそうでないと思うところもある。「祟殺し」で圭一が沙都子を祭りに連れて行ってくれと頼んだ電話はどっちがとったんだ?とか。

まあ結局楽しめた人は得をして、楽しめなかった人は損をしているというのが僕のコンテンツに対するときのスタンスです。だから素直に読めば面白いのに妙に穿って読んだりして、自らの楽しむ余地を削るような事はなるべくしたくない。とは言えどーしても受け付けないという作品もあるので見切りの速さも必要だと思いますが。ただし作品の佳境である事件が起こる前に捨てて(実際に捨てたとは思えないけど)満足げにコメント書くのはどうなんだろうね。

ちなみにこの作者がマガジンの巻末コメント欄で特定の作品を批判するという事自体は特に問題はないと思います。もちろんスクエニの編集長とかが言ったら問題だろうけどつまらないものはつまらないと言ってはいけないと言う事になったら、それは言論弾圧だと思うので。少しぼやかしつつ完全に特定できるイヤラしい物言い、つまらないと思った根拠がない、そもそもこの書き方がイタい感じに好感は持てないな。もっと大人な人のほうが僕は好きです。